節分と言えば苦い思い出がある。私が新卒で入った会社を辞め、笑っていいともが始まるぐらいまで寝て、16時ぐらいになるとパチスロ屋に入り浸るといった、1年ちょっと続いた自営業時代の、今から大体10年ぐらい前の出来事である。
その日もパチスロで負けて自宅に戻って自分の部屋に入ると、部屋の床が豆だらけだった。ウチの母親が、息子が自堕落なのは私の身体に鬼か邪なものが取りついているからに違いないと、涙ながらに鬼は外、鬼は外と豆を撒いたと言う。
しかし、だからと言って撒いた豆をそのままにされたら単なる嫌がらせである。「言いたいことがあるならハッキリ面と向かって言いやがれババア!」と床に撒かれた豆を寝ている母親の鼻に詰めたりして、更に情けなくて泣かれる始末。
そんな思い出込みにしても、節分には豆撒きという思いでしかない。会社の同僚と昼時食事に出かけた際、ランチサービスをやっている寿司屋に入店して、限定メニューとして恵方巻きがあるのを発見して、そういう話になったのである。
「いや~、節分に恵方巻きと言っても、ここ数年ぐらいの行事ですよね?」と私が問いかけると、私よりいくつか年上の同僚が「そうですよね。子供の時分から今まで、節分と言えば豆撒きしかなかったですよ」と相槌を打ってくれる。
それでも同席した女性が「でも、関西の方では結構昔から節分に恵方巻きという分化があるようですよ。」と言う。ふ~ん。でもアレですよ。大体がこういうものは父の日とか母の日、クリスマスとかバレンタインみたいに商魂逞しい企業が便乗して商品を売ろうとしているだけじゃないんですかね?
自分でそんなことを言いながら、その女性が「縁起物だから」と頼んだ恵方巻きを頬張るのを見て、ちょっと別の事を連想してしまった。自宅に帰ってネットで調べたら案の定、節分に恵方巻きを頬張るようになった経緯がこう記されている。
「大阪船場の旦那衆が遊女に太巻きを口にくわえさせる、わいせつなお大尽遊びを始まりとする」 …な。そんなもんだよ物事の起源なんて。
バニーガールも人間と同様に発情期がない(=年中発情している)ウサギに例えて「いつでもウェルカムよん」という意味があるらしいし、バレンタインに女性が男性にチョコを渡すのも、チョコに催淫剤としての効果を期待したものとされている。
ま、そういうことなら関西で前から節分に恵方巻きを咥えるのが根付いているのはわかりますがね。「ワイの太巻きでも咥えてみるかい?」とか言ってさハハハ。
…って母さん。10年経っても今だに私に何か邪なものが巣食っているようです。もしソイツを追い出せるのなら、豆鉄砲でも何でもくらいます。お願いします。
2012年02月03日
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